「さっきまで使えていたのに、急にApple Pencilが反応しなくなった…」
「イラスト制作の途中で、ペンが全く効かなくなってしまった…」
クリエイティブな作業や大切なメモを取る際に欠かせないApple Pencil。それが突然反応しなくなると、本当に焦りますし、作業が中断されて困ってしまいますよね。
こんにちは、データ分野で10年の経験を持つプロダクト専門家のミカです。私も仕事でiPadとApple Pencilを多用するので、そのお気持ちはよく分かります。
でも、ご安心ください。多くの場合、Apple Pencilが反応しない問題は、いくつかの簡単なステップで解決できます。この記事では、誰でもすぐに試せる8つの対処法を、原因から分かりやすく解説していきます。一つずつ一緒に確認していきましょう！
目次
- なぜ？Apple Pencilが反応しない主な原因
- 解決策1：ペン先をチェックする
- 解決策2：バッテリー残量を確認し、充電する
- 解決策3：Bluetooth接続を一度オフにしてからオンにする
- 解決策4：ペアリングを再設定する
- 解決策5：iPadを再起動する
- 解決策6：別のアプリで試してみる
- 解決策7：iPadOSを最新バージョンにアップデートする
- 解決策8 : 専門的な修復ツールを試す
- 解決策9：それでもダメな場合は？Appleのサポートに相談
- まとめ
なぜ？Apple Pencilが反応しない主な原因
問題解決の前に、まずは考えられる原因を簡単に見てみましょう。原因を知ることで、よりスムーズに対処できます。
- バッテリー切れ: 最もよくある原因です。気づかないうちに充電がなくなっていることがあります。
- ペン先の緩み・摩耗: ペン先が緩んでいる、または長期間の使用で摩耗していると、正しく反応しません。
- ペアリングの問題: iPadとのBluetooth接続が何らかの理由で切れてしまっている状態です。
- ソフトウェアの一時的な不具合: iPadOSや使用中のアプリに、一時的なエラーが発生している可能性も考えられます。
では、これらの原因を元に、具体的な解決策を見ていきましょう。
解決策1：ペン先をチェックする
まず最初に確認したいのが、ペン先です。とても基本的なことですが、意外と見落としがちなポイントです。
ペン先を指でつまみ、時計回りにゆっくりと回してみてください。もし緩んでいる場合は、しっかりと締めるだけで問題が解決することがあります。
長期間使用している場合は、ペン先が摩耗している可能性もあります。見た目に問題がなくても、内部が劣化していることも。Apple Pencilには予備のペン先が付属していることが多いので、新しいものに交換してみるのも有効な手段です。
解決策2：バッテリー残量を確認し、充電する
次に確認するのはバッテリーです。「充電したはずなのに…」と思っていても、接続が不安定で充電できていなかった、というケースは少なくありません。
バッテリー残量の確認方法
iPadの画面を右上から下にスワイプしてコントロールセンターを表示するか、ホーム画面のウィジェットでバッテリー残量を確認できます。
充電方法
お使いのモデルによって充電方法が異なります。
- Apple Pencil (第2世代) / Apple Pencil Pro: iPadの側面にある磁気コネクタに取り付けます。
- Apple Pencil (第1世代): キャップを外し、iPadのLightningポートに差し込みます。
- Apple Pencil (USB-C): キャップをスライドさせ、USB-CケーブルでiPadと接続します。
残量が極端に少ない場合は、少なくとも10〜15分ほど充電してから、再度試してみてください。
解決策3：Bluetooth接続を一度オフにしてからオンにする
Apple PencilはBluetoothでiPadと接続されています。この接続に一時的な不具合が生じている可能性も考えられます。
手順
- iPadの「設定」アプリを開きます。
- 「Bluetooth」をタップします。
- Bluetoothのトグルスイッチを一度オフにし、数秒待ってから再度オンにします。
この簡単な操作だけで、接続がリフレッシュされ、ペンシルが再び反応するようになることがあります。
解決策4：ペアリングを再設定する
Bluetoothのオン・オフで改善しない場合は、一度ペアリングを解除し、再設定してみましょう。
手順
- 「設定」>「Bluetooth」に移動します。
- 「自分のデバイス」のリストから、お使いのApple Pencilを見つけ、右側にある「i」マークをタップします。
- 「このデバイスの登録を解除」をタップし、確認画面でもう一度タップします。
- キャプション: 一度デバイス情報を削除して、クリーンな状態で再接続します。
- デバイスの登録を解除したら、再度Apple PencilをiPadに接続してペアリングを行います。（充電方法と同じ手順です）
解決策5：iPadを再起動する
iPad本体に一時的なソフトウェアの問題が発生している場合、再起動することで解決することがよくあります。「何か調子が悪かったら再起動」は、多くのデバイスに有効な基本的なトラブルシューティングです。
手順
お使いのiPadのモデルによって再起動の方法が異なります。
- ホームボタンがないモデル: トップボタンまたはいずれかの音量調節ボタンを、「スライドで電源オフ」が表示されるまで長押しします。
- ホームボタンがあるモデル: トップボタンを、「スライドで電源オフ」が表示されるまで長押しします。
電源をオフにしたら、30秒ほど待ってから、Appleロゴが表示されるまでトップボタンを長押しして再度電源を入れます。
解決策6：別のアプリで試してみる
もし特定のアプリ（例えば、お絵かきアプリなど）だけでApple Pencilが反応しない場合、そのアプリ自体に問題がある可能性があります。
標準の「メモ」アプリや、他の手書き対応アプリを開いて、Apple Pencilが反応するかどうか試してみてください。他のアプリで問題なく使える場合は、問題が発生しているアプリを一度終了させてから再起動するか、App Storeでアップデートが提供されていないか確認してみましょう。
解決策7：iPadOSを最新バージョンにアップデートする
iPadのOSが古いと、Apple Pencilとの互換性に問題が生じることがあります。常に最新のバージョンに保っておくことで、セキュリティが向上するだけでなく、こうした不具合が修正されることもあります。
手順
- 「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」の順にタップします。
- 新しいアップデートが提供されている場合は、画面の指示に従ってダウンロードとインストールを行います。
解決策8：専門的な修復ツールを試す
基本的な対処法をすべて試してもApple Pencilが反応しない場合、iPadOS自体に何らかのシステム不具合が発生している可能性が考えられます。そのような場合は、専門的なシステム修復ソフトウェアを試す価値があります。
ここでは、代表的な修復ツールを3つご紹介します。ご自身の状況に合わせて検討してみてください。
1. Tenorshare ReiBoot
公式サイト: https://www.tenorshare.jp/products/reiboot.html
Tenorshare ReiBootは、シンプルな操作でiPadのシステム問題を修復できます。
主な特徴
- データを消去しない: 「普通モード」を使えば、iPad内のデータを消去することなく、システムの問題だけを修復できます。
- 150以上の問題を解決: リンゴループ、再起動の繰り返し、画面が真っ暗になるなど、様々なiOS/iPadOSの不具合に対応しています。
- 簡単な操作: 専門知識がなくても、画面の指示に従って数回クリックするだけで操作が完了します。
2. iMobie AnyFix
公式サイト: https://www.imobie.jp/anyfix/ios-system-recovery.htm
iMobie AnyFixは、幅広いiOS関連の問題に対応する統合ツールです。
主な特徴
- 200以上のiTunesエラーを修復: 同期やバックアップに関するiTunesのエラーも修復できます。
- リカバリーモードの簡単な切り替え: 1クリックでリカバリーモードを開始・終了できます。
- システムのダウングレード/アップグレード: データ損失なくiOS/iPadOSのバージョンを管理できます。
3. Wondershare Dr.Fone
公式サイト: https://drfone.wondershare.jp/ios-system-recovery.html
Dr.Foneは、データ復元からシステム修復までをカバーするオールインワンソフトです。
主な特徴
- 多様なデータ復元機能: 写真、メッセージ、連絡先など、様々な種類のデータを復元できます。
- 画面ロック解除: パスコードを忘れた場合でも、画面ロックを解除する機能があります。
- WhatsApp転送: iOSとAndroid間でWhatsAppのデータを転送できます。
もしソフトウェアの不具合が原因であれば、これらのツールを使うことでApple Pencilの問題が解決する可能性があります。ただし、いずれもサードパーティ製の有料ソフトウェアですので、公式サイトで詳細を確認し、自己責任の上で利用を検討してください。
解決策9：それでもダメな場合は？Appleのサポートに相談
ここまでの8つの方法をすべて試しても問題が解決しない場合、Apple Pencil本体またはiPadに物理的な故障が発生している可能性が高いです。
特に、ペンシルを落としてしまったことがある場合や、長年使用している場合は、内部のセンサーが破損していることも考えられます。
その場合は、無理に自分で解決しようとせず、Appleの公式サポートに問い合わせるか、お近くのApple Storeまたは正規サービスプロバイダに持ち込んで相談することをおすすめします。
まとめ
今回は、Apple Pencilが反応しなくなった時の対処法を9つご紹介しました。
- ペン先のチェック: 緩みや摩耗がないか確認。
- バッテリーの充電: まずは15分ほど充電してみる。
- Bluetoothの再接続: 設定から一度オフ→オンに。
- ペアリングの再設定: デバイスの登録を解除して、もう一度ペアリング。
- iPadの再起動: デバイスをリフレッシュ。
- 別アプリで試す: アプリ固有の問題か切り分ける。
- iPadOSのアップデート: OSを最新の状態に保つ。
- 専門ツールの利用: 「Tenorshare ReiBoot」などでシステムを修復。
- Appleサポートへ相談: 最終手段として専門家に頼る。
多くの場合、最初のいくつかのステップで問題は解決するはずです。慌てずに、一つずつ試してみてください。この記事が、あなたのクリエイティブな活動を再びスムーズに進める手助けとなれば幸いです。
